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Paper 040: 小・中・高におけるDDL普及への挑戦 ―DDLツールの開発,授業実 践,分野横断的考察―

Paper 040: 小・中・高におけるDDL普及への挑戦 ―DDLツールの開発,授業実践,分野横断的考察― 西垣知佳子(千葉大学) 赤瀬川史郎(Lago言語研究所) 水本篤(関西大学) 石井雄隆(千葉大学) Peter Crosthwaite(University of Queensland) 安部朋世(千葉大学) 物井尚子(千葉大学) 小山義徳(千葉大学) 星野由子(千葉大学) 神谷昇(千葉大学) Pichinart Kumpawan(Surasakmontree School) Keywords: 発見学習, eDDL, hDDL, BES Search, 文法指導 Abstract 本シンポジウムはDDL SIGの企画である。DDL(data-driven learning)は,主に大学生を対象として世界的に利用が広まっている。本SIG企画は,日本の小・中・高校にDDLを導入するための試みと成果を,以下の4点から報告,検討する。 1) 小・中・高校生のための3種のウェブDDLツールと教材:eDDL,hDDL,BES Search まず,これまでに学校現場で実施してきたDDL実践の結果明らかになったDDLの成果を報告する。続いて,小・中・高校の英語授業でDDLを普及させるために開発した3種類のウェブDDLツールを紹介する。これらのツールは,学習者の英語力と認知レベルに合致する学習用コーパスと,使い易い検索ツールを搭載しており,小学生用DDLツール(eDDL),ならびに中・高生用DDLツール(hDDL)を開発した。併せて,教師がDDL教材作成に利用できる入門・初級レベルの英文を収集した検索ツール(BES Search)を開発した。全て登録不要,無料で利用できる。 2) DDL実践の分野横断的考察  教育心理学の観点から,DDLにおける発見学習の効果を検討する。 また,発表者らの行うDDLでは,学習者は帰納的に英語の文法規則を発見し,日本語で言語化する。学習者の発見内容を見てみると,国語科で学んだ知識を使って,英語の文法規則を記述していることがわかった。そこで,文法に関連する事柄が,外国語科と国語科の検定教科書で,どのようなことが,どのように学ばれているかを調査した。その結果を報告する。 3)…

Paper 039: 経済学国際ジャーナルにおけるMethodの章のコーパス分析

Paper 039: 経済学国際ジャーナルにおけるMethodの章のコーパス分析 中谷安男 法政大学経済学部 日本 Keywords: Academic Writing, Economics Journal Corpus, Research Methods, Applicability of Corpus Linguistics Abstract 競争力の高い国際ジャーナルに論文が掲載されるためには,研究の信頼性と妥当性を確立し,論文の中で示した実験手法などを再現できるように客観的に書く必要がある(Cohen, 1994)。これらを明示するのがメソッド(Method)と呼ばれる研究計画や研究手法を記載する章である。査読者は、この章を精査し、研究手法が明確で、適切に結果を導きだしているか判断し採択を決める(中谷, 2016)。しかしながらSwales(2004)が指摘しているように、これまでMethodの適切な書き方に関する論文は多くない。また、規模の大きなコーパスに基づき、信頼性の高い手法で特徴的な語彙やクラスター表現を分析した研究は少ない。特に、経済学の国際的論文のコーパスデータに基づくMethodの検証はほとんどない(中谷, 2020)。 本論はこの点に注目して、インパクトファクターの高い以下の4つの学術雑誌から37本の論文を集め、約65万語のEJC (Economics Journal Corpus)を構築した。American…

Paper 038: 付加疑問との連鎖関係からみた右方転位構造(テイル)の機能

Paper 038: 付加疑問との連鎖関係からみた右方転位構造(テイル)の機能 YAMASAKI, Nozomi (Kansai Gaidai University, Japan) Keywords: Spoken BNC2014,右方転位構造(テイル),付加疑問,発話末,連鎖 Abstract  本研究は、話し言葉に特徴的な右方転位構造―「テイル(tail)」と呼ぶ―が発話末で付加疑問(TQ)と共起する場合、その連鎖関係がテイルの機能にどのように影響するかという点について分析する。 テイルは、節中の要素と同一指示の要素が再度、名詞句(1)や代名詞(2)の形式で発話末に現れる構造であり、しばしば付加疑問と共起する。 (1)so but it’s a much better place now isn’t it?…

Paper 031: NICT JLEコーパスを用いた日本人英語学習者のイラスト描写における習得レベル別特徴分析

Paper 031: NICT JLEコーパスを用いた日本人英語学習者のイラスト描写における習得レベル別特徴分析 寺田里紗 東京外国語大学大学院生 Keywords: 学習者コーパス, スピーキング評価, 発話分析, 話し言葉コーパス Abstract NICT JLEコーパスを用いた 日本人英語学習者のイラスト描写における習得レベル別特徴分析 発表要旨  近年、学習指導要領では英語力の育成に「思考力・判断力・表現力」が強調され、単に知識・技能を身につけるだけでなくそれを場面・状況に合わせてどのように使うか、に関して注目が集まっている。本研究ではこのような観点から、日本人英語学習者のスピーキングにおけるイラスト描写タスクに関して、英語力レベルの異なる学習者の発話を、レベル別の言語的・談話構成的特徴に焦点を置いて分析した。 NICT JLEコーパス(和泉他 2004)のイラスト描写タスク中のレストラン・シーンが描かれているイラストを分析対象として選択した。まず、ほとんどの学習者が言及する中心的場面に焦点を置いて、その場面に含まれている主要な描写要素(人物・服装・位置・行為・表情・背景など)のリスト化を行った。次にこれらの関連部分の描写に関して、SSTレベル別学習者集団の産出データを分析し、総語数、文数などの全体量、個別の描写要素の言及割合および発話分量、使用言語表現などについて観察・分析を行った。また基準として母語話者データも同様の分析をし、比較を行った。  結果として、学習段階が上がるにつれて、描写量、描写要素の割合、使用言語表現の多様性、構造の複雑化などが増加傾向になることが明らかになった。発表では、それらの詳しい特徴とSSTレベルとの対応関係を質的分析も含めて報告する予定である。 参考文献 Halliday, M.A.K. & Hasan,…